タメ息を袋に集める

男が飼っていた猫のハナシ

男の飼っていた猫は、
平凡極まりない猫で、
長靴も欲しがらなかったし、
手を貸してもくれなかった。
けれど男は猫を可愛がり、
猫も男とよく付き合った。

ある日、予言者が現れて、
男に告げた。

その猫は、
やがて世界を救うだろう。

猫の噂は広がって、
世界は
救われるのを待ち続けていた。

けれど、
猫は相変わらず平凡極まりなく、
世界を救う気配も見せない。
猫の様子は広がって、
世界は猫を責め始める。

男はそれでも
イッコウに構わなかった。

けれど、
猫は平穏な暮らしを失い、
最後には男の前から姿を消した。

お前もこのままでは、
大変だろうからナ。

男が猫に、
猫が男に、
そう言ったとか言わないとか、

けれど世界は、
猫のことなど忘れている。
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by maekawaz | 2004-10-21 07:04 | 詩集
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