タメ息を袋に集める

尻尾

慣れないことするもんじゃない。
大人になりたくて、
生やし始めた尻尾。
本当はそんなものと大人は、
何の関係もないのに。
僕は誇らしげに、
尻尾を振り回し、
知らずに尻尾で人を殴っていた。

自分の尻尾ぐらい自分で操れるって、
大人は言うけれど、
そんな思いの死角で、
尻尾は動く。

そして挙げ句に、
気付かないで車に轢かれたりする。
尻尾は短くなって、
少しは謙虚な人間になるけれど、
尻尾が消えたわけではない。

尻尾に気付いている大人は、
少しは利口そうだけれど、
他人の尻尾を畏れ、
距離を置く道具としか考えてない。

そりゃそうだ、
僕だって他人の尻尾が嫌いだ。
でももっと、
自分の尻尾が嫌いなんだ。

僕に尻尾が生えている。
それはマボロシなんだけど。
慣れないことするもんじゃない。
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by maekawaz | 2004-04-05 16:15 | 詩集
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