タメ息を袋に集める

旅人と獣

歩き続けて、
迷い続けて、
旅人は最後に、
立ち止まり、
荷物を放り投げた。
かと言って其処は、
とどまるべき場所でもない。
旅人は途方に暮れて、
ゆっくりと腰をおろした。

そこへ一頭の獣が現れ、
旅人に語りかけた。

お前はいつ死ぬのだ?
俺は災難にあい、
傷を負った。
まもなく死ぬだろう。
しかし俺は、
もう一歩、
歩いていける。
そしてもう一歩。
そうやってお前に出会ったし、
また何かに出会うかもしれない。

獣は重い体を引きずりながら、
ゆっくりと旅人の前を去って行った。

旅人もまた、
ふたたび、
歩き始める。
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by maekawaz | 2004-11-20 06:56 | 詩集
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