タメ息を袋に集める

虹ハンターの憂鬱

もう何日目だろか、
男は昼も夜も、
あてどなく彷徨っていた。

男にとって虹は、
すべてのはじまりで、
永遠の憧れで、
最後の希望だった。

けれど求めても求めても、
虹はその影すら見せない。
そんな毎日が、
どれほど続いただろうか、

男は疲れ果て、
季節を渡り歩き、
孤独を深め、
そして今、

見知らぬ田舎町で、
雨にうたれていた。
もう諦めようかと、
ぼんやり考えたあと、

自分の頬と足を
平手で叩き、
大きく息を吐いた。

まだ歩けるんだから、
歩こう。
これまでの俺の足跡に
報いるためにも。

そう考えたあと、
雨は、
ゆっくりとあがる。
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by maekawaz | 2004-11-29 11:31 | 詩集
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