タメ息を袋に集める

冷凍倉庫にて

雪降り積もる冷凍倉庫に
小型の石油ストーブを持ち込んで、
アツイ夢を鍋で煮ながら、
大声でラジオ体操を繰り返した。

それでも凍らない自分が
自分の存在意義だと信じていたから
誰かを暖めるフリをして、
自分を暖めながら、
僕は毎日を繰り返している。

明日は、
花の種を蒔いてみようか、

発芽しない希望も
僕にとっては希望だから、
美しい花を
幻想と笑う事だけはやめよう。

そんな僕のカカトに、
凍てつく融点の時間が
ゆっくりと迫ろうとして、
僕は背筋に絶対零度を感じながら、
それでも、
うたをうたう。

僕の心が凍り付いて、
うたがうたえなくなることが、
なによりも怖くて、
僕は
冷たい種子の中の、
無限の温度に
耳を澄ましている。
[PR]
by maekawaz | 2004-12-13 23:09 | 詩集
<< 冬眠しなかった動物 犠牲 >>


カテゴリ
近況報告
詩集
リクエスト
詩集もくじ001〜100
詩集もくじ101〜200
詩集もくじ201〜300
詩集もくじ301〜400
詩集もくじ401〜
プロフィール
メール
フォロー中のブログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧