タメ息を袋に集める

沸騰寸前の男

沸騰寸前の男、
体温計では計れない。
熱くて誰も近づけない。
いつもグツグツ独り言。
家はサウナに早変わり。

可愛い彼女に電話して、
意味の分からぬ決め台詞。

「俺に触ると、ヤケドするぜ。」

沸騰寸前の男、
山に行ったら雪崩事故、
海に行ったらエルニーニョ、
温水プールは銭湯に、
笛を吹いたらピーヒャララ。

お客様センターに電話して、
訳の分からぬ苦情言う。

「俺はもう、ハラワタが煮えくりかえってるんだ!」

沸騰寸前の男、
料理はいつもおてのもの。
電気はいつも自家発電。
冬場は街の人気者。
夏は気化熱利用する。

研究依頼の大学に、
すっぱり断る電話する。

「へそで茶が沸きますよ!」

沸騰寸前の男、
けれど世界は冷ややかで、
男の熱などちっぽけで、
男は嘆く、男泣き。
自分の涙で大やけど。

悩み相談電話して、
誰にも言えない愚痴を言う。

「俺、もう、蒸発してしまいたいッス。」

それでも沸騰寸前の男、
いつも心は燃えている。
熱で世界に挑んでる。
冷めた心を温かに、
パワー与えるその男。

今日もまた、沸騰の寸前。
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by maekawaz | 2004-02-13 02:29 | 詩集
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