タメ息を袋に集める

食堂の犬

ここの食堂はヨ、
犬も食わネエ歌なんてものを、
定食にして出してるンだけどヨ、
ここの食堂の犬である俺はサ、
そんな歌の残り物を、
毎朝毎晩、
黄色い皿に入れられて、
耳をソバダテているんダ。
決意と愚痴と祈りが、
断片的な残飯みたいに、
グチャグチャ入り交じってヨ、
何一つ完全なものがないんだ。
食堂にメニューが何種類かあるのも、
町に色んな食堂があるのも、
みんながアケてもクレても、
食い続けなきゃいけないのも、
俺はヨ、
完全な歌なんてないんだって
ことなんだと思ってる。
そりゃ俺ッチの主人はヨ、
見つかりもしない完全な何かをヨ、
昼ナ夜ナと探してるみたいだけどヨ、
俺は言ってやるんダ、

俺を食ってみるかい?
お前のところの残飯ばかり食ってる俺を、
食ってみればわかるよ、
お前の歌の味がヨ、

アンタラもヨ、
食堂を選ぶなら、
俺みたいな犬がいる食堂の方が、
エキサイティング
ダゼ。
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by maekawaz | 2004-12-29 11:53 | 詩集
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