タメ息を袋に集める

苦手な牛乳を飲む

牛乳が俺を溶かす。
俺の中の化石を溶かす。
人類が生まれる以前の世界で、
はばたこうとしていた翼は、
俺の中で化石になって忘れ去られている。
もう少しだけ、
もう少しだけ大きくなりたいと願い続けるとき、
俺はいつも翼の化石のことを考えていた。
いつかもう一度、
人類のワダカマリを捨てて、
翼がはばたくためには、
俺の中の化石を、
何かで溶かさなくてはならない。
そして、
今日は牛乳を飲んでみた。
苦手な牛乳が、
今日は化石を溶かす時間の水に思えたからだ。
ゆっくりと、
何万年か何億年かかけて、
俺は翼を取り戻すのだ。
その為に、
今日は牛乳を飲む。
明日は明日の、
時間の水を探す。
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by maekawaz | 2004-04-14 20:41 | 詩集
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