タメ息を袋に集める

眠れない子守歌を歌おう

眠れない子守歌を歌おう。
夢と現実の間、
一度に両方を眺める器用な君の憂いに、

君が眠れないと僕も眠れないから、
僕は君のために子守歌をつくる。
一晩かけて子守歌をつくる。

揺れる電車の中、
交通違反者の為の講習会、
映画館のシートでは
あんなによく眠れる君なのに、
日常の喧噪から守ってくれる
定価12000円の安眠マクラの上では、
君は急に眠れなくなるのだ。

君が眠れないと僕も眠れないから、
僕は君のために子守歌をつくろう、
そして君のために歌おう。

だから君は、そんなに焦って眠ろうなんて
考えないでほしい。
朝まで続く僕の子守歌を聞き終わるまで、
マンジリともせずに眠れぬ夜を楽しもう。

僕は、君よりもう少し孤独になってみよう。
孤独の側から君を押し戻すために、
僕は、君よりもう少し不安になってみよう。
不安の側から君を押し戻すために、

やがて僕は安らぎのメロディを見つけて、
幾夜でも歌を歌い続けるだろう。

眠れぬ夜を抱えながら、
君は僕の歌を聴けばいい。
チッポケかも知れないけれど、
世界中のどの歌よりも
僕のメロディは
君に向かって流れている。
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by maekawaz | 2004-02-15 22:50 | 詩集
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