タメ息を袋に集める

世界の果ての鏡の話

昔、世界の果ては鏡で終わっていた。
だから世界の果てには、
ちょうどそっくりのもう一つの世界があって、
世界の全てを映し出していた。

鏡の向こうには同じだけの人間が暮らしている。

しかし、鏡の中の世界の住人は、
自由に動くことはできない。
鏡のこちら側で動く者と同じように生まれ、
同じように生き、同じように死ぬ。
彼らはその不自由を運命と呼び、
忌み嫌った。

そして長い年月をかけ、
少しずつ運命を変えていった。
その分、鏡のこちら側に、
運命がやってくる。

遠い昔の話。
今はもう、世界の果ての鏡はなくなったけれど、
我々はもともと、
鏡のどちらかで、生きていたのだ。
アナタはどちらの人間ですか?
[PR]
by maekawaz | 2004-05-15 02:51 | 詩集
<< 荷物 風見鶏 >>


カテゴリ
近況報告
詩集
リクエスト
詩集もくじ001〜100
詩集もくじ101〜200
詩集もくじ201〜300
詩集もくじ301〜400
詩集もくじ401〜
プロフィール
メール
フォロー中のブログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧