タメ息を袋に集める

荷物

言葉に重さがあるとしたら、
言葉をカバンに入れると荷物になる。
旅に荷物はつきもので、
何かと役立つのは荷物だ。
用心深い者は過剰に荷物を用意するし、
要領のいい者は少ない荷物で歩みを軽くする。
重い荷物は、
あえて運ぶだけの理由を持っているかもしれないが、
他の旅人に贈っても大抵は喜ばれない。
旅人が軽い荷物を好むことに、
最早説明など要らないだろう。
ただしそれは、
順調に歩き、平坦な道を行くときの話だ。
好むと好まざるとに関わらず、
立ち止まり荷物を肩から降ろした瞬間、
重い荷物は役に立つシロモノになる。
なだらかな時代や国では、荷物は軽くなり、
立ち止まることの多い険しい場所では、
旅人は重い荷物を持つだろう。
しかし実際は言葉に重さなどないのだ。
旅人の肩にどれだけ食い込むか、
ただそれだけなのだ。
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by maekawaz | 2004-05-15 09:45 | 詩集
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