タメ息を袋に集める

偶蹄目の友人

偶蹄目の友人が言うには、
郵便なんてその季節のうちに届けばいいんだし、
締めきりは死ぬまでに守れば上出来、
目標は誰かが受け継がねば達成できなくて当然で、
鳥の羽ばたきも半分ぐらいでいいそうな。

偶蹄目の友人が言うには、
ゴールのないレースで先を争うのは馬鹿げてるし、
光の速さでも行けない場所はある、
草花の成長に対して皆の食事の速度は速すぎるし、
夜の時間に対して皆の眠る時間は短すぎるそうな。

偶蹄目の友人が言うには、
ゆっくりやればその分人生は忙しいし、
くだらない退屈を味わうこともなくなる、
暇を持て余す者ほど殺し合いを始めるものだし、
その殺し合いが食事と関係ないものになるそうな。

偶蹄目の友人が言うには、
隣人の幸福をもっと知るべきだし、
少しは参考にするべきだ。
不幸を嘆く時間があるならば、
その時間は世界を見渡す事に使うべきだそうな。

偶蹄目の友人が言うには、
自分のような友人を持っている価値を、
俺はまだまだ分かっていないらしい。
[PR]
by maekawaz | 2004-05-15 14:36 | 詩集
<< 王様の条件 荷物 >>


カテゴリ
近況報告
詩集
リクエスト
詩集もくじ001〜100
詩集もくじ101〜200
詩集もくじ201〜300
詩集もくじ301〜400
詩集もくじ401〜
プロフィール
メール
フォロー中のブログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧