タメ息を袋に集める

透明な動物

近ごろ透明な動物が俺の近くにいる気配がする。
以前、俺の夢の中に現れて、
俺を捕まえたら願いが叶うぞ、
と偉そうに話した、あの透明な動物だ。

俺は捕獲用に網を用意して、
闇雲に振り回すが、
なにしろ相手は透明で素早い動きだ。
どんな餌にも見向きもしない。

西へ東へ駆け回り、
その動物の性質や、
捕獲のためのアドバイスを聞く。
どれも効率のいい方法はなかった。

結局は体力勝負で、
奴がバテるまで、ひたすら追い回すだけ。
そんな努力をバカにする者、
励ましてくれる者、傍観者も様々。

俺も昔は追い掛けたサ、
そのうち何処かへ居なくなる。
楽しかろうが、無駄な努力ヨ、
思い出のようにオヤジは語る。

けれど俺は諦めない。
俺はその透明な動物の、
尻尾の感触を知っているから。
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by maekawaz | 2004-05-18 16:39 | 詩集
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