タメ息を袋に集める

巨大迷路前にて

突如郊外に出現した巨大迷路の入り口で、
これから迷路に挑もうとする
勇気ある老若男女に聞いてみた。
どうしてアナタは迷路に挑むのかと。

起業家と占い師は
迷わない自信があるからと豪語し、

ひとり迷路に挑む事で乳離れを目指していると、
マザコン乳幼児は答えた。

そこに迷路があるからと言ったのは、
学者と酔っぱらいとワンダーフォーゲル部員で、

迷うこともまたよろしいと、
双子の老人は微笑む。

超能力者と推理作家は、
抜け道を見つける美学を解き、

ミュージシャンはギターを、
用心棒は日本刀を抱えて、
自信を漲らせた。

ゼンリンの社員と伊能忠敬は地図を広げ、
軍人とハイテク女子高生は端末を持って人工衛星を探す。

水道局員はダウジングを、
ヘンゼルとグレーテルは固いパンを、
ヨットクルーは太陽を、
宗教家はそれぞれの神を、
野良犬は嗅覚を、
男の中の男は気合いを、
愛妻家は家族を、
詩人は前向きな絶望を、
関西人はヘリクツを、
旅人は経験を、
それぞれ秘策として披露してくれた。

意気揚々と、或いは不満げに、
時に上司との付き合いで、
彼らは迷路に挑み、足を踏み入れていく。

俺もまた、
巨大迷路に挑むつもりだ。
今度は出口に立ってアンケートをとる為に。
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by maekawaz | 2004-02-27 15:50 | 詩集
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