タメ息を袋に集める

世界には

そして男は
自分の影を気にしながら
注意深く地平線を指で辿った。

犬の遠吠えが
リレーをしながら
ジョンの耳に飛び込んできて
口から出ていく。

電波を見る眼鏡が
インチキだって話が
水道管を伝って聞こえてくる。

掃除のおばちゃんが
誰かの足跡を
ブツブツ言いながら消していく。

マボロシだったかもしれない街の
何もない街角に立って
男は呟いている。

世界には
一度もすれ違うことのない
誰かがいる。
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by maekawaz | 2006-08-29 20:58 | 詩集
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