タメ息を袋に集める

眠れぬ夜に憧れて

毛布にくるまって、
電球を消した。
静かに目を閉じて、
ゆっくりと呼吸を整えていく途中で、
久しぶりに予感がしたのだ。

今夜は、
眠れないかもしれない。

トキメキを感じながら、
俺は目を閉じ続け、
何も考えずに、
土星のイメージ、
金星のイメージと
くり返した。
眠ろうとする努力の向こうにしか、
眠れぬ夜はないのだから。

理由もなく眠れぬ夜は、
俺の憧れであり、
不定期なご褒美だ。
眠れぬ夜にこそ、
俺は世界をこっそり抜け出せるのだ。
そして最高に美しい、
うたが舞い降りる。

キタゾ、
眠れぬ夜が、
やってキタゾ、
ヨシ、
眠れないゾ、

キタゾ、
眠れぬ夜が、
やってキタゾ、
ヨシ、
眠れないゾ、

キタゾ、
眠れぬ夜が、
やってキタゾ、
ヨシ、
眠れないゾ・・・

とくり返しながら、
俺は深い眠りに落ちていく。

俺の現実が、
憧れを塗りつぶしながら、
俺は詩人とはホド遠い
無造作なイビキをかいて、
眠りコケている。
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by maekawaz | 2007-01-16 01:14 | 詩集
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