タメ息を袋に集める

永遠をつくった人に

昼下がり、
木の葉越しの日差し零れる
風通しのいいベンチに、
そっと永遠を置いた人に言いたい。
僕はそんなにも永遠が
さり気なく凝縮されるとは
知らなかった。

夕暮れに、
食卓の下に寝そべる僕を
帰るなり抱き上げて、
お土産に小さな永遠をくれた君に言いたい。
僕はそんなにも永遠が
千年の孤独を埋めてくれるとは
知らなかった。

星空に、
打ち捨てられた人体模型の
からっぽの臓器に
永遠を詰め込んで僕を創った世界に言いたい。
僕はそんなにも永遠が
溶けて染込みやすいものだとは
知らなかった。

風の音、
すり抜けて揺れて響いて
少しずつ僕に辿り着き
そして僕を越えていくその歌に、
僕の知らぬところで永遠をつくって、
僕の知らぬ間に永遠を届けてくれた人に、
僕は言いたい。

ゆっくりと始まった僕の永遠は、
いつまでたってもまだ始まりで、
僕は少しも焦らずに、
ちいさなうたを歌える。

僕はそんなにも永遠が、
やさしいものだとは、
知らなかった。
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by maekawaz | 2007-07-04 21:34 | 詩集
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