タメ息を袋に集める

切望

願い事を書いて袋に入れる。
僕は胃袋以外にも袋を持っている。
同じ願い事を、
毎日、言の葉を紡いでは書き込み、
毎日、袋に入れる。

誰に願うでもない。
ほんの少し未来にいる自分に向けて、
今、間もなく過去になろうとしている僕が、
袋に入れて願うのだ。

同じ願いを、
一日に何度も、

果てしない作業が、
僕を支配して、
忍び寄る絶望を遠ざけるんだ。

袋は飲み込んで飲み込んで、
どこまでも満たされず、
僕の願いを待っている。

袋は渇いて渇いて、
枯れて萎んで二度と膨らまなくなるのを、
何よりも怖れている。

袋は立ち止まりそうな僕を、
どこまでも膨らみながら、
フワリと浮かんで連れて行ってくれる。
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by maekawaz | 2004-08-17 20:18 | 詩集
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