タメ息を袋に集める

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誰も見ていないから

誰も見ていないから、
こっそり練習してみよう。
無骨な努力の成果が
輝く魔法のように見えるから。

誰も見ていないから、
こっそり奉仕してみよう。
偽善という言葉に
汚されずに満足が得られるから。

誰も見ていないから、
こっそりとアナタに手を伸ばそう。
目には見えない何かを、
掴むための言葉があるから。

誰も見ていないから、
世界の全てが見ている。
僕は誰にも期待しないし、
全てに期待している。
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by maekawaz | 2004-03-30 15:10 | 詩集

友情のしるしに

友情のしるしに、
同じものを愛そう。
分かち合う喜びは共に望むものだから。

友情のしるしに、
同じものを奪い合おう。
競い合う喜びは共に望むものだから。

友情のしるしに、
同じ弱さを持とう。
向かい合う喜びは共に望むものだから。

友情のしるしに、
同じ荷物を持とう。
成し遂げる喜びは共に望むものだから。

友情のしるしに、
同じ宝物を葬ろう。
乗り越える喜びは共に望むものだから。

友情のしるしに、
同じ呪いを解こう。
友情は時として、
君のためにはならない。

友情のしるしに、
祈ろう。
君を思いながら。
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by maekawaz | 2004-03-26 15:54 | 詩集

タイムマシンに乗る男

タイムマシンに乗る男、
彼女の家へと電話する。
明日は二人で出かけよう。

タイムマシンに乗る男、
四畳半から飛び立って、
事前に明日をチェックする。

タイムマシンに乗る男、
彼女の家へと電話する。
明日は変更、水族館。

タイムマシンに乗る男、
四畳半から飛び立って、
何度も明日をチェックする。

タイムマシンに乗る男、
彼女の家へと電話する。
明日は変更、植物園。

タイムマシンに乗る男、
何度も何度も繰り返し、
行き先変更、コロコロと。

タイムマシンに乗る男、
明日の失敗、幾千回。
やがて彼女を知っていく。

タイムマシンに乗る男、
これから本当のおでかけ。
彼女は初めてのおでかけ。
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by maekawaz | 2004-03-25 15:08 | 詩集

旅人

昔、旅人は家を建てた。
そして身分を隠して暮らし始めた。
時々、遠い旅の空を思い出しては、罪の意識を感じる。
安らかに眠れる夜もない。
ただ、他の旅人が訪れ、旅の話など聞かせてくれた夜だけは、
安らかに眠った。
そして夢を見る。
世界中に広がる、旅人の建てた家の夢を見る。
旅人は、そんな世界中の旅人の家を夢の中で巡り、
旅して回る。
訪れるほうも迎えるほうも、
決して旅人だとは打ち明けない。
どんなに孤独でも、
悠然と、
目の前の旅人のことを思いやり、
お互いを支える。
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by maekawaz | 2004-03-25 02:53 | 詩集

髪型が変わると誰だか分からなくなるんです。
だから、髪型が変わったことに気付かなかったからって、
怒ったりしないでください。
髪型が変わってもアナタがアナタだって、
やっと分かるようになったんだから。
角度によっていつも変わる色。
そんな色を持ったアナタ。
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by maekawaz | 2004-03-24 23:32 | 詩集

待つ

待つ。
信じて待つ。
まだ藻掻いていられるんだから。

待つ。
信じて待つ。
まだ苦しいと思えるのだから。

待つ。
信じて待つ。
敗北を認めたくはないから。

待つ。
信じて待つ。
絶望する理由なら後でも間に合うから。

待つ。
信じて待つ。
俺がここにいる限り可能性は消えないから。

待つ。
信じて待つ。

全てを賭けて手を伸ばせば、
必ず、手は差し伸べられる。
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by maekawaz | 2004-03-23 01:04 | 詩集

手のひら

最新型です。
アナタの手のひらで、
扉が開きます。

最新型です。
アナタの手のひらで、
地球儀が回ります。

最新型です。
アナタの手のひらで、
機嫌を直します。

最新型です。
アナタの手のひらで、
温度を保ちます。

最新型です。
アナタの手のひらで、
幸せになります。
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by maekawaz | 2004-03-21 12:51 | 詩集

厳粛なものの前で、
どのようにして言葉を飾るのです?
言葉の向こうにある貴方に思いを向けずに、
ただ、自分の生み出す言葉の体裁だけを考えるなら、
どれほどか礼を欠いた行為になることでしょう。
伝えたい。
ただそれだけを強く祈る者でありたい。
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by maekawaz | 2004-03-21 12:12 | 詩集

懐かしい記憶

長い道のりを逆戻りして、
忘れ去ってしまいそうな
懐かしい記憶を探しに行く。
膝を折って目線を下げて、
時間で流れる朧気な雲を見上げ、
方向を確かめながら、
まとい続けた偽りの衣を、
一枚一枚、無垢でありたいと
願いながら脱ぎ捨てていく。
悲しみの雨をくぐり、
不安で押しつぶされそうな砂漠をも
逆戻りして、
輝きの薫る花壇まで戻ったら、
小さな出来事を思い出す。

初めて孤独だった日、
初めてすっぽかされた日、
初めて嘘をついた日、
初めて裏切られた日、
初めて思いやりを忘れた日、

あの日の出来事が、
錆び付き、風化しようとする
記憶の鍵となって、
僕はあの、
懐かしい記憶を取り戻すだろう。

手にした瞬間、
時はまた、正確に流れ始めて、
再び、その場を僕は旅立っていく。
カタチを失い砂になっていく記憶が、
握りしめた指の隙間から零れる。

手のひらに残った砂の意味は、
今はもう分からないけれど、
僕はその記憶の欠片を、
この上なく愛している。
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by maekawaz | 2004-03-21 09:49 | 詩集

お腹が痛い

今日はお腹が痛いから、
人に優しくしよう。

今日はお腹が痛いから、
格好つけるのはやめよう。

今日はお腹が痛いから、
素直な人間になろう。

今日はお腹が痛いから、
ワガママはちょっと控えよう。

今日はお腹が痛いから、
嘘をつくのはやめよう。

今日はお腹が痛いから、
ご飯の大盛りはやめよう。

今日はお腹が痛いから、
仕事もちょっとサボっちゃおう。

今日はお腹が痛いから、
ダラッと世界を見てみよう。

今日はお腹が痛いから、
人の痛みに祈ってみよう。
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by maekawaz | 2004-03-20 19:24 | 詩集


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