タメ息を袋に集める

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逆転劇場

逆転劇場へようこそ。
敗色濃厚な人生をプレイ中の皆様、
そして勝利を目前にした皆様、
今日も丸い逆転劇場が回っています。
最後の最後まで、
目の離せない展開が、
小説よりもドラマチックに待ち構えて、
エンドロールを眺めながら、
ああ、もう一度、
なんて思ってしまう。
そんな逆転劇場が、
今日もアナタを乗せて回っています。
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by maekawaz | 2004-06-30 21:57 | 詩集

聞き逃した言葉

滑舌の悪い
アナタの言葉を聞き返すのが、
今日すでに五十回を越えたから、
気の毒になって聞こえてるフリをする。

アナタが笑うと、
僕も笑って、
アナタが頷くと、
僕も頷いた。

それでもアナタは満足で、
アナタは言葉を投げかける。
僕は怖くなってきて、
やっぱりイチイチ聞き返す。

聞き逃した言葉は、
何処へ行ったのだろう?
取り逃した回転寿司のイナリよりも、
後悔しています。
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by maekawaz | 2004-06-29 19:33 | 詩集

バスエに行ってみたい

バスエ。
酒場があるに違いないそのバスエに、
行ってみたいのだが、
バスエがどこにあるのか分からない。
地図もナビも役に立たないし、
電話帳にも載っていない。
海の近く、港町にあると聞いて、
バスエを探して海岸を歩いたが、
そこがバスエである決定的な証拠がなかった。

バスエ。
そのマボロシの街角を人々は笑い、
少しの哀愁と、
胡散臭いニオイを感じる。
バスエは目指すものじゃない。
迷い込むものだ。
そう言って笑った友人は、
風の噂でバスエの大道芸人になったそうだ。

バスエ。
そういうアヤシイ場所に、
真実が転がっている気がするのだ。
真実は格好悪いようでいて、
オシャレでロマンチストだから。

バスエ。
今、迷い込んでいるこの場所が、
実はバスエだったらどんなにいいだろう。
俺はバスエに行ってみたい。
そしてバスエの詩人になりたい。
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by maekawaz | 2004-06-22 22:19 | 詩集

謎めいていたいのに

謎めいていたいのに、
カレーの材料とカレー粉を買ってしまう。

謎めいていたいのに、
マスクをして風邪薬を買いに行く。

謎めいていたいのに、
泣きながら映画館を出てしまう。

謎めいていたいのに、
立ち読みで爆笑してしまう。

謎めいていたいのに、
素直でいたいとも思う。

謎めいていたいのに、
分かりやすい男でしかない。

謎めいていたいのに、
今日も今日とて、
アナタと共有したい事がある。
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by maekawaz | 2004-06-22 19:37 | 詩集

珈琲のうた

部屋に充満させた気体ごと、
珈琲はそこにあって、
飲み干す前に、
珈琲のある部屋に溺れながら、
僕の大好きな世界で、
僕は静かな幸福を考える。
珈琲がうたをつくる。
閉ざされた世界も、
悪くない広がりがある。
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by maekawaz | 2004-06-22 18:43 | 詩集

すっぱい詩

レモンの果汁を、
口いっぱいに頬張るイメージで、
ウメボシの梅肉を、
よく噛んで食べるイメージで、
その他なんでも、
アナタを酸っぱくさせるイメージで、
人生を乗り切ろう。
僕らの脳には、
いろんな酸っぱいものが染み込んでいる。
その他なんでも、
いろんなイメージが染み込んでいる。
僕らはすっぱい幸福と、
自由に扉を開ける鍵を持っている。
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by maekawaz | 2004-06-21 17:16 | 詩集

父へ

物書きになると言ったら、
アナタは突然、
少年の僕を殺そうとしたんだ。

夢を殺すことは、
僕を殺すことと同じだった。

その日は思ったんだ。
だから僕は逃げ出して、
ひとりで生きる決心をした。
夢は僕を確かに支えたけれど、
夢は僕を蝕みもした。
今少しだけ分かること、
アナタにとって、

夢を殺すことは、
僕を守ることと同じだった。

アナタに逆らって、
アナタに理解ってもらいたくて、
僕は夢を追い掛ける。
それだけが、
すべてが生きていく道だから。
最初で最後の大きな壁が、
僕を阻みながら、
僕を守っている。
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by maekawaz | 2004-06-21 14:14 | 詩集

台風

割り箸で絡め取ってください。
甘くてフワフワのお菓子になりますから。
人生はいつも命がけのゲーム。
台風から逃げることも隠れることも
できませんから、
綿菓子を手にした風来坊なオヤジが、
楽しげに言った。
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by maekawaz | 2004-06-21 13:54 | 詩集

なんでも百円

なんでも百円の店に、
イキザマを買いに行く。
礼節もプライドも、
努力も思いやりも、
苦労もユーモアも、
殺意もマナーも、
なんでも百円と消費税。
安くなったもんだ。
便利で迷惑で、
そしてなにより、
近ごろは消耗品なんだナ。
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by maekawaz | 2004-06-21 13:41 | 詩集

かさなり

何が重なっているのか、
見極めて見ようと思う。
目に見えない光の粒を、
ドロドロの危険の中から、
心を蝕む痛みと引き替えに、
偶然一粒見つけることしか、
光を得ることはないのだから、
何が重なっているのか、
見極めて見ようと思う。
そして、そのすべてを、
捧げる喜びが、
なんとなく意味を持つだろう。
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by maekawaz | 2004-06-21 00:30 | 詩集


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