タメ息を袋に集める

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まぁまぁねらい

一度もヒトを
褒めたことのない、
頑固な男に、
まぁまぁだと、
言わせてみたいと、
キタキツネの手品師が、
言った。
大人げない笑顔が、
魅力だった。
秋の夕暮れ。
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by maekawaz | 2004-10-24 19:06 | 詩集

百万回夢破れた男

夢は叶うと、
言い続けた男がひとり、
今朝永遠の旅に出た。
男はこれまで、
百万回夢破れ、
一度も夢を叶える事は
なかったけれど、
決して諦める事はなかった。
旅立ちに際して、
男はなおも颯爽と、
笑顔で言い残した。
夢は叶う。
夢は叶うんだ。
夢は叶うんです。
うん。
うん。
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by maekawaz | 2004-10-24 18:43 | 詩集

あの動物飛び出し注意

あの動物の、
飛び出しに注意してください。
ワガママじゃないんです、
ただ他の動物より少し、
心を奪われやすいんです。
そんなふうにできてるんです。
だから、
あの動物の、
飛び出しに注意してください。
想像もできないことで、
頭をいっぱいにしてますから。
他の動物より少し、
夢中で生きてるんです。
だから、
あの動物の、
飛び出しに注意してください。
出会いガシラにぶつかると、
お互いニャンと泣く事になりますから。
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by maekawaz | 2004-10-24 14:21 | 詩集

あと三年、生きるとして

あと三年生きるとして、
それだけの理由を探さなくてはいけない。
できるだけワガママで、
できるだけ挑戦的な。

あと三年、生きるとして、
それだけの目的を探さなくてはいけない。
できるだけアナタについて、
できるだけ献身的な。

あと三年、生きるとして、
それだけの妄想を育てなくてはならない。
できるだけドラマチックで、
できるだけ衝撃的な。

あと三年、生きるとして、
それだけの現実に飛び込まなくてはならない。
できるだけ心乱さず、
できるだけ自分流な。

あと三年、生きるとして、
それだけのうたを用意しなくてはならない。
できるだけ永遠と、
できるだけ刹那を思いながら。

そして、
延長戦を戦うだけの気力を
養わなくてはならない。
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by maekawaz | 2004-10-24 11:49 | 詩集

モシモシ

モシモシ、アタシヨ、
アナタノ、アタシヨ、
アタシノ、アナタハ、
ナニシテ、ニコニコ?
アタシハ、モシモシ、
シナガラ、ニコニコ。
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by maekawaz | 2004-10-23 07:02 | 詩集

男が飼っていた猫のハナシ

男の飼っていた猫は、
平凡極まりない猫で、
長靴も欲しがらなかったし、
手を貸してもくれなかった。
けれど男は猫を可愛がり、
猫も男とよく付き合った。

ある日、予言者が現れて、
男に告げた。

その猫は、
やがて世界を救うだろう。

猫の噂は広がって、
世界は
救われるのを待ち続けていた。

けれど、
猫は相変わらず平凡極まりなく、
世界を救う気配も見せない。
猫の様子は広がって、
世界は猫を責め始める。

男はそれでも
イッコウに構わなかった。

けれど、
猫は平穏な暮らしを失い、
最後には男の前から姿を消した。

お前もこのままでは、
大変だろうからナ。

男が猫に、
猫が男に、
そう言ったとか言わないとか、

けれど世界は、
猫のことなど忘れている。
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by maekawaz | 2004-10-21 07:04 | 詩集

秘密の呪文

秘密の呪文を知れば、
誰もが幸福になるのだけれど、
呪文は秘密でないといけないから、
こっそりと囁いたり、
メモを忍ばせたりするのだけれど、
広めすぎれば結局、
秘密ではなくなるから、
呪文の効力はなくなるのだけれど、
出会えば囁きたくなる僕は、
秘密を秘密のままに出来なくて、
呪文を無力にしてしまったのデス。
こんな事なら、
交差点で叫べば良かったんだろうかと、
考えながらも
無力な呪文を、
今日も囁いている。
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by maekawaz | 2004-10-20 16:10 | 詩集

暗証番号を忘れた方は

大丈夫ですよ、
アナタがアナタであるために、
本当に重要な記憶はそんなものじゃないから。
でも僕が暗証番号なら、
悔しいからもう一度、
アナタの記憶に語りかけるケドネ。
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by maekawaz | 2004-10-20 06:32 | 詩集

太陽とアナタを結んで

太陽とアナタを結んで、
新しい星座を作ろう。
僕の居場所から、
祈りを込めて見つめれば、
過去にも未来にも負けない、
世界を包み込むような
神話がはじまる。
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by maekawaz | 2004-10-19 20:17 | 詩集

アタイの気持ちなんて

アタイの気持ちなんて、
どうせ誰にも分からないんだから、
なんて、
諦めるでもなく、
恨むでもなく、
馬鹿にするでもなく、
市販の高級キャットフードを食べながら、
毛繕いをする猫の気持ちが、
少し分かる午後、
オトナになることを諦めてみる。
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by maekawaz | 2004-10-18 23:05 | 詩集


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