やっと眠れる
やっと眠れる
持って帰った外の空気を全部吐き出したら 畳にシガミついて ちょっと泣く真似なんかしてから 目を閉じたら 猫が鳴くから起き上がってネコ缶を開ける。 やっと眠れる ドライヤーを止めてから 湯上りの温度をイソイソと ベッドに運んでから目を閉じたら 猫が鳴くから起き上がって ひとしきりネコジャラシを振り回した。 やっと眠れる 朝からずっと頭の中にある うたのフレーズをウヤムヤにして マクラを抱いて夢の中へ走り込み、 急いで目を閉じたら、 猫が歌うから 朝から気にしていた歌を猫が歌うから、 僕は起き上がり 吐き出すようにうたを書き始めた。 そんな夢を見た次の朝、 僕はもうそのメロディを忘れて 新しいうたを探している。
by maekawaz
| 2012-01-21 13:08
| 詩集
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