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自動販売機
左隅に売り切れランプがついた。
カラダは軽くなるけれど、 僕はすこし、 選択肢を失った。 右から2番目も、 あと残りは一本だけだ。 でも喜んで、 ボタンを押してもらおう。 その都度役立たずになっても、 僕は歩き続けよう。 なんの変哲もない自動販売機、 飲み干した君は、 どこで買ったのかも 忘れているだろうけど、 たった数分間のアナタの幸せを、 僕は素直に喜んでいるから。 いつか空っぽになって、 海の底にでも沈む日に、 僕は僕が吐き出した 幸せの抜け殻の空き缶と、 もう一度出会えるかな。 アナタの幸福と 唇の感触を、 自動販売機は知らないけれど、 僕は僕が生きていた証に、 なんの哀しみもない。 ■
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by maekawaz
| 2004-12-29 14:26
| 詩集
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