バスエに行ってみたい
バスエ。
酒場があるに違いないそのバスエに、 行ってみたいのだが、 バスエがどこにあるのか分からない。 地図もナビも役に立たないし、 電話帳にも載っていない。 海の近く、港町にあると聞いて、 バスエを探して海岸を歩いたが、 そこがバスエである決定的な証拠がなかった。 バスエ。 そのマボロシの街角を人々は笑い、 少しの哀愁と、 胡散臭いニオイを感じる。 バスエは目指すものじゃない。 迷い込むものだ。 そう言って笑った友人は、 風の噂でバスエの大道芸人になったそうだ。 バスエ。 そういうアヤシイ場所に、 真実が転がっている気がするのだ。 真実は格好悪いようでいて、 オシャレでロマンチストだから。 バスエ。 今、迷い込んでいるこの場所が、 実はバスエだったらどんなにいいだろう。 俺はバスエに行ってみたい。 そしてバスエの詩人になりたい。
by maekawaz
| 2004-06-22 22:19
| 詩集
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